コラム
人員配置基準は満たしているつもりでも、ズレが生じていることがある
現場が回っているから大丈夫、とは限らない
人員配置については、「この人数いれば現場は回る」という感覚で判断されることがあります。
例えば、
「この規模なら、社員1人とバイト1人で回せる」
そう考えて、2名体制で運営しているケースです。
日々の業務も問題なく進んでいる。特に支障も出ていない。
そのため、「この体制で問題ない」と判断してしまうこともあります。
配置基準は、現場の感覚とは別に決まっている
しかし、人員配置基準は、現場の感覚とは別のルールで決まっています。
実際には3人配置しなければならない基準であった場合、2名体制で運営していると、その時点で基準違反となります。
現場が回っているかどうかと、基準を満たしているかどうかは、別の話です。
基準違反は、そのまま指摘につながる
この状態で運営指導を迎えると、人員配置基準違反として指摘される可能性があります。
場合によっては、
- 減算
- 報酬の返戻
につながることもあります。
また、加算要件についても同様です。
- 常勤換算で0.5人以上の加配
などが求められている場合、事業所全体の配置を正確に把握していないと、要件を満たさず返戻となるケースもあります。
人員配置は、年度で変わる
もう一つ見落とされやすいのが、年度による変動です。
人員配置基準は、「前年度の利用者数」をもとに算定されます。
そのため、
- 3月までは基準を満たしていた
- 4月からは満たさなくなる
というケースも珍しくありません。
現場の体制は変わっていなくても、基準の方が変わることがあります。
「回るかどうか」と「満たしているか」は分けて考える
人員配置を考えるときは、
- 現場が回るかどうか
- 基準を満たしているか
この2つを分けて整理する必要があります。
現場が回っているからといって、基準を満たしているとは限らない。逆に、基準を満たしていても、現場に無理が出ていることもあります。
このズレを把握せずに運営していると、後からまとめて問題として表面化することがあります。
当事務所のサポート
- 人員配置基準の確認と現状体制の照合
- 加算要件を含めた配置全体の整理
- 年度更新に伴う配置基準の見直し
現場の感覚だけでなく、基準とのズレを整理したうえで、無理のない運営体制を整えることをサポートしています。
人員配置は「感覚」と「基準」の間にズレが生まれる
人員配置は、日々の運営の中で自然に形づくられていきます。
そのため、現場の感覚としては問題がない状態でも、基準との間にズレが生まれていることがあります。
そのズレに気づかないまま運営を続けるのか。それとも、あらかじめ整理しておくのか。
その違いが、後からの対応のしやすさに大きく影響します。