個別支援計画 これでいいのかな?

内容はこれでいいの? 不安だ……

「個別支援計画を作ったけど、これでいいのかな?」

「書き方、あってるかな……?」

「うーん、やっぱり自信がないなぁ」

サビ管になったばかりで、不慣れな内はこういった悩みに直面します。

また、ベテランの方でも「本当に利用者のためになる個別支援計画が作れているか」と悩むことも多々あります。

個別支援計画で悩んだことがないサビ管は、いらっしゃらないのではないでしょうか。

個別支援計画には 
正解がない

悩んでしまう一番の原因は「正解がない」ということです。

利用者によって内容が異なることはもちろん

個別支援計画を作成する人が変われば、内容も変わる可能性があるものです。

また、とっても極端な話になってしまうのですが、制度の問題もあります。

個別支援計画を作っていなければ減算になってしまいます。

そういった背景もあり「(本当に)とりあえず作るだけ」の事業所も散見されます。

ですから「個別支援計画の内容なんてどうでもよい」という認識のサビ管もいるとか、いないとか。

うーん。

個別支援計画を作る手順

※令和6年度より、手順が若干変わっております。ご注意ください。

①アセスメント
②個別支援計画原案の作成
③原案をもとに個別支援会議の実施(担当者会議)

※利用者本人の同席も必要
④個別支援計画の完成
⑤利用者やご家族への説明を行い、承諾の署名をもらう
⑥相談支援事業所と個別支援計画の共有

⑦個別支援計画にもとづく支援の実施
⑧モニタリング
(①にもどる)

この手順を踏んで、個別支援計画を作成します。

また、それぞれの段階で、書面などの記録を必ず残してください。

実地指導の際に、書面などで証明できない場合は「個別支援計画未作成減算」が適用される可能性があります。

誰のための 個別支援計画?

ではここで、今一度、基本に立ち返ってみましょう。

この個別支援計画は、いったい誰のためのものなのでしょうか。

もちろん、《利用者》のためのものです。

そして、《支援員》のためのものでもあります。

「あれ?どうして支援員のためのものなの?」と思われたかもしれません。

確かに、利用者に見てもらう個別支援計画が、どうして支援員のためになるのか、不思議です。

ですが、そこには、ちゃんと理由があります。

支援員は、この個別支援計画をもとに、利用者の支援を行います。

ですから、少し大げさな表現ですが、個別支援計画は支援員にとっての《道しるべ》と言えるのです。

この《道しるべ》が、ぼんやりとして、分かりづらいものだと、支援員は道に迷ってしまいます。

つまり、「支援員によって支援の内容が異なる」ことにつながってしまうのです。

《ブレ》のない支援のためにも

「個別支援計画は利用者のためのもの!だから大切!」

というのも、もちろん正解です。

「個別支援計画は減算につながる!だから大切!」

これも間違いではありません。

ですが、少し角度を変えて見ると、「個別支援計画は支援員のもの」でもあるのです。

そして、ひいては事業所のためでもあることが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

「個別支援計画には正解がない」と、冒頭でお伝えいたしました。

確かに、学校の試験のように、明確な答えはありません。

ですが、分かりやすい、詳細な個別支援計画を作ることは、ひとつの正解であると言うことができます。

せっかく個別支援計画を作るのであれば、ブレのない支援ができる個別支援計画を作りませんか?

そのためのポイントやコツなどを、お伝えいたします。