虐待防止措置未実施減算の対策を! ~減算なんて絶対に受けたくない~

虐待防止措置未実施減算とは

「虐待防止措置未実施減算」って、そもそも何なのでしょうか。

ここでは、減算の《概要》と《対策》を見ていきましょう。

ちなみに「ぎゃくたいぼうしそち みじっし げんさん」と読みます。

もはや、早口言葉ですね……。

いったい どんな減算?

虐待を防止するための取り組みをしていない場合に、減算が適用されます。

具体的には

・虐待防止委員会の設置、開催
・虐待防止研修の実施
・虐待防止担当者の設定

この3点をクリアする必要があります。

これらができていない場合に、減算が適用されてしまいます。

もっと詳しく知りたい!クリック・タップで開きます。)

虐待防止委員会の設置

まずは、虐待防止委員会を設置します。

これは、各事業所に1つずつ設置する必要はありません。

法人に1つでかまいません。

とは言うものの、「委員会の設置」って言われてもピンとこないですよね。

ここでは、あまり難しく考えるのはやめてしまいましょう!

なにかしら書面で「委員会メンバー」をわかるようにしておいてください。

虐待防止委員会 名簿
委員長:やまだ はなこ
委 員:すずき いちろう、さとう よしお

令和6年4月1日

こんな感じです。

もちろん、これは100点のやり方ではありません。

しかし、「何も準備していない0点の状態」だと即減算も十分考えられます。

よくわからないから、何もしない

これは、もう最悪の一手ですので、絶対におやめください。

他にも「虐待防止指針」に、委員会について記載するのも良いやり方です。

虐待防止委員会の開催

1年に1回以上の開催が必要です。

この「1年に1回」というのは、「年度中に1回」という意味ではありません。

(例)
・令和6年8月5日に委員会を開催した場合

・次回は、令和7年8月4日までに開催する必要がある

「そんなに厳密なことを言うの!?」

という気持ちが抑えられません……。

とは言え、減算を適用されるのも面白くありませんよね。

この「1年に1回」ルールも、忘れずにクリアしましょう。

議事録も忘れずに!

《運営指導あるある》

委員会をちゃんとやっているのに、議事録がない

これ、めちゃくちゃ「もったいない」です。

委員会をやっているのか、やっていないのか。

行政は「書類や資料の有無」で判断します。

ですから、議事録がなければ「委員会をやってない」と判断されます。

こんなことで減算を適用されてしまっては、後悔してもしきれません。

必ず、議事録も作成するようにしましょう。

虐待防止研修の実施

こちらも1年に1回以上の開催が必要です。

1年に1回の考え方も、委員会と同様です。

必ず、期間内に研修を行いましょう。

研修記録の作成も忘れずに!

と、いうことは。

委員会と同じように、研修も記録が必要です。

こちらは「議事録」ではなく「研修記録」を作成しましょう。

・いつ

・どこで

・どんな内容の研修か

・研修内容を今後どのように支援に活かすか

といった内容の記録を作成しましょう。

虐待防止担当者の設定

委員会や研修の段取りをする「虐待防止担当者」も設定する必要があります。

担当するのは「管理者」や「サービス管理責任者」が妥当と言えるでしょう。

重要事項説明書や虐待防止指針などにその方の職・氏名を記載します。

これで、書面にて「虐待防止担当者を設定した」ことを証明することができます。

ほんとに、障害福祉は「なんでもかんでも書類・書類・書類」なのです……。

どれくらい減算されるの?

基本報酬の1%減

とされています。

なんだか、わかったような、わからないような……。

さっそく、具体例を見てみましょう!

(例)
・国保連からの入金が140万円だった
・そのうち、加算が40万円だった

⇒ 140万-40万=100万

この場合「100万円」が基本報酬ということになります。

ですので
100万円×1%=1万円

毎月1万円、減算されることになります。

これは、要件をクリアするまで、減算され続けます

ですから、万が一、減算を受けてしまった場合は、早急に対応することが必要です。

もちろん、「そもそも減算を受けないようにする」こと。

これが、何よりも大切であることは言うまでもありません。

日ごろから準備し、減算を受けないようにしたいですね。

どうしたらいいか わからない

そんなときは?

お気軽に、当事務所へご相談ください。

あなたは、障害福祉に専門特化した行政書士から、徹底的なバックアップを受けることができます。

各種書類の整備はもちろん

・委員会の司会進行
・わかりやすい研修を実施
・運営指導の対策

といったところまで、しっかりとバックアップいたします。

初回のご相談は無料ですので、お気軽にご連絡くださいね。

また、「お問い合わせ」から、LINEのご登録をいただきますと

減算対策チェックリスト」がダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
(手前味噌ですが、このチェックリスト、好評です。)

あなたと一緒に、事業所運営の真剣な話し合いができることを楽しみにしております!